クリニックへの就職

クリニックで働く療法士の多くは、整形外科で働く方が多いかと思います。近年、介護保険を持っている方への外来リハビリの報酬の低下などにより外来リハビリをしなくなっているクリニックも増えてきています。その代わりに、クリニックでも訪問リハビリを提供しているところが増えてきています。訪問リハビリに関しては前回のブログを見ていただいて、本日は訪問リハビリ以外のクリニックについて書きます。

 

クリニックで働くメリット

理学療法士、作業療法士、言語聴覚士がクリニックで働く際のメリットとして、医師との距離が近いことがあげられます。小さなクリニックであれば、医師1人、療法士1人なんてところも多いです。当然医師との関係は密接になりやすく、知識を教えてもらうことはもちろん、経営に関しても相談しあいながら進めているクリニックもあります。医師との距離感が近いということは、医師と良好な関係性を築かないといけないということですが、それに関してはどの分野でも少なからずあることかと思います。

クリニックはそこの病院が得意としている特定の疾患の患者さんを多くリハビリすることができます。自身のクリニックや病院の手術室を借りて手術をされている先生も多いです。スポーツ選手の肩、肘、膝や、手の手術、股関節の手術など先生が見る病気やケガ、術後の患者さんを多く見ることができるのが一つのメリットと言えます。

土、日、祝日が休みが多いのもクリニックの特徴です。医師の休みに合わせてクリニックも休みになることが多いので、土、日、祝日に加えて夏休みやお正月休みが他の施設よりも長いとことも多いです。

先に記述したように、訪問リハビリを併設しているところ、デイケアを併設しているところなど、情勢に合わせて様々な事業を展開しているところも多いです。クリニックに勤めながら、介護保険分野などの経験ができるクリニックも多いです。

給与面に関しては、リハビリ病院などよりは水準が高いことが多いでしょう。

 

クリニックで働くデメリット

メリットにも上げましたが、疾患の偏りが強いということは知識として深めることはできても、広げることが難しいとも言えます。療法士として整形疾患だけでなく、脳血管疾患、内科疾患など他の疾患も見るには適していないこともが多いです。

小規模のクリニックでは教育制度が十分でない場所もあります。クリニックにもよりますが、定期的な勉強会、先輩によるフィードバックなどどの程度あるかは入職前に確認しておきたいところです。

1日にリハビリする患者さんの多いのも経験の浅い療法士としては追われている気持ちになり、デメリットと考えられます。クリニックにもよりますが、15人以上の患者さんを治療することも珍しくありません。面接等で、入職何か月で何人くらいの患者さんを診ることになるかなど確認しておく方がいいです。

クリニックでは夕診をしているところもあり、勤務時間が変則的な場所も多いです。9:00~12:30勤務12:30~17:00休憩17:00~21:00勤務なんてところもあります。そういった勤務形態だと、どうしても帰るのは遅くなりますね。

最後にこれは働いている方の心がけ次第かもしれませんが、患者さんが急に来なくなっても理由がわからないことがあります。入院中の患者さんでは当然理由なく退院することはありませんし、訪問や施設などのサービスでもケアマネージャーさんなどが間に入っていることが多く、急に患者さん、利用者さんがいなくなることはほとんどありません。外来では、間に入る方が少ないこともあり、入院や急変などの連絡がないままに終了してしまうこともあるでしょう。

メリットデメリット
医師との関係性が近い(キャリアアップ可能性あり)様々な疾患をみることが難しい
同じ疾患の方をたくさん治療できる教育制度が不十分な勤務地もある
お休みが多い1日に治療する人数が多い
介護保険サービスを提供しているところも多い勤務時間が変則的
給与はやや高い患者さんが急に来なくなることもある

私自身はクリニックで働いた経験はあまりないので、自分の少ない経験と実際に働いていた人に聞きながらメリット、デメリットを書きました。今後の介護保険、医療保険改定次第で、このクリニックでの就職(特に多角的な経営をしているクリニック)には大きなチャンスがあるのではと個人的に考えています。