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リハビリ業界ではここ数年「活動と参加」に目を向けるように言われています。

私の働く訪問看護ステーションでも同様で、目標に「活動と参加」を設定できているかを確認しながらサービスを提供していっています。

先日同じ職場の言語聴覚士さんと話していると目標は「口腔機能の向上」「食形態のUP」とのこと。

それでは「活動と参加」に目標を設定しているとは言えないと思い、今日のテーマについて考えました。

 STにとっての活動と参加

では言語聴覚士の方々が掲げる「活動と参加」に目を向けた目標設定とは。

「食事をとるという」機能・能力レベルが、何に繋がるのかを考えることが大切だと思います。

「病院で、栄養を取り退院するためにペースト食を食べる。」

という目標になると、食事を取ること自体や、栄養を取ることだけを目標にするわけでもなく、食事を自分で取って家に帰るという社会参加に目標設定されています。

「12月15日にある同窓会で、30年ぶりに会う同級生と共にしゃぶしゃぶを食べる。」

では、具体的な期日を決め、そこでしゃぶしゃぶを食べることで、「同級生との関わり」という社会参加に目標設定されていることになります。

当然両者の目的には、身体状況や環境面など解決しないといけない問題点が存在するとは思います。ST領域ではない問題に関しては、他職種と連携を取って問題解決していけば良いと思います。

口腔機能や高次脳機能障害を中心にアプローチしてるからと言って、『身体機能面での問題がある方に対しての活動と参加に対して目標設定を立ててはいけない』なんてことはないはずです。チームとして医師、看護師、PT、OTと共に同じ目標設定を持つことが大事であって、そこから各職種が機能面や能力面、環境面にアプローチしていけばいいんです。

具体的な目標設定は、障害受容や動機付けに繋がる

ALSや進行性核上性麻痺の方など、進行性の疾患に対して具体的な目標を立てることが難しいと聞くことがあります。進行性の疾患の方などは「2017年元旦に家で家族みんな揃っておせちを食べる」など、「機能を維持することでできること」を具体的な目標として立てることも方法の一つだと思います。

こういった目標設定を立てることで、自分の病気の現状や、次の課題について考えられる機会になると思います。

当然医師のインフォームドコンセントや対象者の障害受容の状況については配慮が必要かと思います。