老健、デイケアへの就職

老健やデイケアで働く療法士は多く、施設内での療法士の地位も確立されていることが多いです。リハビリの医療保険から介護保険という流れにおいても、今後老健やデイケアの充実が予想されます。クリニックと同様に、老健やデイケアでも訪問リハビリが併設されていることが多いです。

<老健、デイケアで働くメリット>

訪問や病院に比べると、介護職の方などと協力しての取り組み、イベントごとへの参加が多いです。リハビリにおいても、集団での取り組み(体操、農園、調理などなど)にも療法士が関わることがあります。
デイケアでは自宅訪問を定期的にされている施設もあり、病院よりは実際に住む環境に近い距離感で接することができます。老健では在宅復帰を目的に入所されている方も多いので、在宅復帰といった回復期病院と同じ目的で関わることが可能です。
給与面は「リハビリ病院よりはいい」くらいでしょう。
キャリアアップは他の事業所よりもしやすいです。療法士の人数が少ないので、療法士としての長のポジションになる方もいれば、施設の長になっている方も何人も知っています。人数が少ないので、意見交換などもしやすいことが多いです。
回復期の病院やクリニックに比べると、特定の疾患に限らず様々な疾患の方がおられるので、疾患については多くの経験を積むことができるでしょう。

<老健、デイケアで働くデメリット>

療法士が少ないのはクリニックと同様で、勉強をする、先輩療法士に教えてもらうという意味では回復期病院などに比べるとその機会が少ないことが多いです。勉強会の参加など自主的な技術、知識の習得への働きかけが必要です。
1人の方にかけられるリハビリ時間も回復期病院に比べると少ないです。老健、デイケア共に1人の方に提供するリハビリ時間は1日20分〜40分程度でしょう。そのため、1日に見る患者さんも多くなることになります。1人1人の対象者の方をゆっくり見ることは難しいです。
老健は基本方針として「在宅復帰を目指す施設」がありますが、実態は長期的に入所されている方も多く、その位置付けが曖昧な部分もあります。また、老健やデイケアは病院に比べると在宅を見やすい環境にはあるものの、訪問リハビリほど時間をかけて在宅での支援ができるわけではありません。限られた時間の中で課題としてはたくさんあり、新卒の方はそういった課題の解決を考えることに苦労するのではないでしょうか。

メリットデメリット
介護職の方との関わりが多い勉強、教育の機会が少ない
在宅での課題にも取り組める対象者の方にかけるリハビリ時間が少ない
キャリアアップの可能性あり1日にたくさんの方をみなければならない
様々な疾患をみることができる在宅に関わるが、訪問リハビリ程じっくりみることはできない

クリニックと同様に、老健、デイケアは訪問リハビリも併設しているところが多いです。自分のしたいこと、目指すリハビリによって働く事業所が変わってくるでしょう。施設見学や就職説明会に参加して、ぜひ自分に合った職場を探してください。