理学・作業療法士や言語聴覚士の学生として最初の就職先を病院にするのか、施設にするのか、訪問リハビリにするのかなど迷う方もいらっしゃると思います。

今回は「回復期リハビリ病棟」「急性期病棟」「老人保健施設」「特別養護老人ホーム」「訪問系のリハビリ」「トレーナーなど」の私が考えるメリット、デメリットについて書いてみます。

回復期リハビリ病棟への就職

現在学生の方で最初に働く場所として最も多いのが、この回復期リハビリテーション病棟かと思います。

急性期から在宅に帰るまでの期間に集中的にリハビリを行う回復期病棟は、療法士が活躍するにはもってこいの場所といえるでしょう。私自身も学校を卒業してから最初に働いたのがこの回復期病棟のある病院でした。

 

<回復期リハビリ病棟で働くメリット>

なんといっても多くの療法士がいて、多くの情報があり、先輩も多いです。そのため知識不足の学生が最初に入って受動的にも、能動的にも勉強する環境としては最適です。

また、病院によっては「ボバース理論」「AKA」「PNF」「認知運動療法」「CI療法」など、理論について勉強会や研究をしている病院も多く、一つもしくは多くの理論を勉強することができます。最近では、HONDAの歩行アシストなどの研究段階の医療機器をリハビリに導入している病院も増えてきています。

一人の患者さんに多くのリハビリ時間を提供できるのも大きなメリットの一つです。ほとんどの回復期で毎日120分~180分のリハビリが提供できます。回復期以外の施設では、週に120分以下のリハビリしか提供できないことを考えると、患者さんとの関係性を作るにも、リハビリの結果を出すにも時間をかけられることはメリットといえるでしょう。

 

最後に、医師、薬剤師、看護師、検査技師、社会福祉士など職種の多いことも挙げられます。直接症状について相談でき、今後社会人としての人脈を増やす上でもたくさんの職種の方と働くことができるのは他の職種では得られにくいことです。

補足ですが、回復期の療法士間や療法士と看護師で結婚する方も多いですね。

 

<回復期病棟で働くデメリット>

真っ先に思いつくのが、給与が安いことと、土曜、日曜、祝日の出勤です。回復期リハビリ病棟では額面20万円前後の病院も多いです。療法士として働く方の中には、奨学金を返しながら働く方、家庭を持ちながら働く方も多いですが、手取り18万円前後では厳しいという話もよく聞きます。

休みに関しては、回復期病棟の多くが365日のリハビリを提供してますので、祝日であろうが、元旦であろうが誰かは出勤しています。休みが家族や友達と会わなくてつらいなんて方もいらっしゃいます。

また、多くの人がいることに気を遣う方もいらっしゃるようで、少ない職員の中で関係性を築きながら働きたいという方には向かないかもしれません。

人数が多いということは、キャリアアップしにくいとも言えます。将来その職場で係長になりたい、部長になりたいと考えてもそのポストが空かなければ就くことはできません。リハビリのポストのはほとんどの病院で、リハビリ部門の長ですのでポストはほとんど空きません。そのため、キャリアアップは理論上難しいことも多いです。

メリットデメリット
人が多い給与が安い
勉強・研究できる環境土日祝も仕事がある
患者さんに時間をかけられる人間関係が複雑(なこともある)
他職種との連携がとりやすいキャリアアップが難しい

私自身は短い間でしたが、とても楽しい時間を過ごせたのが回復期病棟でした。今のリハビリの基本ともいえ、その時教えていただいた先生には今でも感謝しています。
また、多くの療法士がいましたので、今でも飲み会に行ったり、家族ぐるみで遊んだりとかけがえのない仲間もできました。

では、次回以降に他の職場についてもメリット、デメリットを書こうと思います。