学生の皆さんは就職先をどこに選ぼうかまだ決めかねている方も多いかと思います。

私が就職活動をしていた10年以上前は、「施設か病院」病院なら「急性期か回復期」なんて感じで選択肢はあまりありませんでした。

そんな中「療法士の先輩もたくさんいて、勉強もできるだろう」ということで最初の職場を回復期リハビリテーション病棟を選んだのを覚えています。

病院には事前に見学に行かせていただき、そこで説明にあたってくれた作業療法士の先生がとても優しく接してくれたことを覚えています。

不安いっぱいの学生にとって、優しく丁寧に説明してくれたことは「就職してからも安心して働ける」と感じました。

 

回復期最初の患者Aさん

記憶力の悪い私ですが、初めての職場で初めて担当したAさんのことは今でもよく覚えています。知識も技術もない私ですが、一生懸命「この人に何ができるのか」と考えたのを覚えています。

小柄なAさんにとってリハビリ室にある椅子は高すぎて、上肢の機能訓練をするのにもその椅子では適切ではありませんでした。かといって当時はプラットホームの数も少なかったので、病棟にあった観葉植物を置くための台(しっかりしている台です)に一緒に座ってリハビリをしました。そこは確か日当たりもよく、そこでAさんの家族の話をしたり、退院してからの話をしたりするのが楽しかったです。

私が最初に働いた職場では、当時同じ病棟にベテランの理学療法士の方が責任者としていらっしゃいましたが、基本的にその先生も作業療法士の先生も私が行うリハビリに対して「これがダメ」などということはなく、のびのびと自分のリハビリを進めさせていただきました。当然気になることがあれば、遅くになろうと話は聞いてくださいましたし、相談のしやすい関係にありました。

Aさんの退院に向けての方向性なども新人の私が中心に考える余地を与えてくださったように記憶しています。

Aさんは順調に退院され、その後病院の外来にも来られていたので退院されてからも元気な顔を見ることができました。

この最初の職場での先輩方の対応は、私にとってはとてもプラスになりました。自分で考え、自分で行動する大切さを身をもって知ることができました。「患者さんにとって良かったのか?」と考えると、悩むところではありますが、人が成長するには1から10まで教えるよりは例え失敗しても自分で考えることが大切だと思います。

職場の教育方針も、いろいろですので職場見学などで確認することは大切ですね。